こんにちは。
Todays Concert事務局です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言解除後もコロナ禍で3密(密閉・密集・密接)を避けるよう推奨される中、複数名でひとつの音楽を作り上げる合奏の現場にとってこれはただ事ではありません。
これまではアイコンタクトや息づかいで音を合わせていたのが、3密を避けるなると、それが出来なくなります。オーケストラ団員などによる多重録音演奏動画(それぞれの演奏家が個別で撮った動画をミキシングし、バーチャルで合奏させた演奏動画)がコロナを機にたくさん作成され、Youtubeで配信される一方、チームプレーがままならない「独奏」状態で「共演」し、一つの演奏作品として高いクオリティに仕上げるのは至難の技。そのため、生で聴くような音質や臨場感を感じられる多重録音演奏動画の数はとても少ない印象です。
そんな中、この度Todays Concertはあえて、次世代トップの弦楽演奏家が集結したラ・ルーチェ弦楽八重奏団(以後、ラ・ルーチェ)と、多重録音演奏動画に挑戦しました。若くてフレッシュなラ・ルーチェの確かな演奏技量とプロ意識、時空を超えた絶妙なチームワークによって、他にはないクオリティの多重録音演奏動画が完成しました。8名のメンバーのうち3名はドイツのベルリンとフランクフルトから参加。明日月曜日、6月1日の第3弾配信予定を前に、今日はその収録の様子をすこしだけ皆様にお届けしたいと思います!
ラ・ルーチェ弦楽八重奏団/La Luce String Octet
東京藝術大学4名と桐朋学園大学4名のメンバーによって2013年6月に結成されたラ・ルーチェ弦楽八重奏団は、国際的にもトップレベルの若手演奏家8名が集う新進気鋭の弦楽演奏グループ。メンバーひとりひとりが世界をまたにかけた演奏活動を行なっており、それぞれが個性を保ちながら素晴らしい音楽性を発揮しています。ラ・ルーチェについては以下オフィシャルウェブサイトも併せてご覧ください。
「立体感と躍動感」(撮影)
撮影にあたり、より立体感と躍動感を表現するため、今回は高画質の一眼カメラを3台使いました。担当いただいたのは、数々のオーケストラやクラシック音楽家の撮影を手がけるプロカメラマンの平舘平さん。望遠レンズを駆使し、「密」にならないよう距離感を保ちながら、照明と音響が整った環境にラ・ルーチェのメンバーを1人ずつ招き収録。熱気や躍動感が感じられる映像に仕上がりました。こうしてまずは日本にいる5名の撮影を行い、編集。その映像を観ながら、ドイツにいる3名のメンバーがリモートで収録を行いました。
平舘さんのポートフォリオはこちらからチェック↓
「空気をパッケージング」(録音)
それぞれ別々に収録を行いながら、「息の合った」演奏を届けるため、今回録音を担当したフルート奏者で録音マネージャーの梶原一紘さんは、「バーチャルな空間にホールを作ったような録音を目指した」といいます。絶妙な音色のバランスを、乞うご期待・・・
「時空を超えたチームワーク」
収録に立ち会う中で一番印象的だったのが、ラ・ルーチェのメンバーのチームワークと仲の良さでした。互いの「音楽」にリスペクトがあり、それぞれの音を生かし支え合う演奏。その様子はコロナ以前に開催された演奏会後の写真からも伝わってきます。彼らの絶妙な「絆」と「音楽家魂」が存分に表現されたラ・ルーチェの演奏動画、ぜひフルバージョンをお楽しみください!!!
©木村敬一
オススメの聴き方
Todays Concertのおすすめの視聴形態は、イヤホンやヘッドフォンをしていただくことです。ステレオサウンドを調整し、本当に良い音場で聞いていただくことができれば、音楽家の素晴らしさが伝わってきます。こだわりの音質を演奏家が提供されようと試みていますので、是非その工夫と情熱を感じていただければと思います。
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